原因は「男性ホルモン(テストステロン)」の減少
男性更年期障害の大きな原因は、加齢やストレスによって「テストステロン」という男性ホルモンが減ってしまうことです。
テストステロンが減ると、以下のような心身の不調があらわれます。
- 身体の不調:慢性的なだるさ、筋力低下、ほてり・汗、関節痛
- 心の不調:やる気の低下、集中力不足、不安感、イライラ、不眠
- 性の不調:ED(勃起不全)、性欲低下、朝立ちの減少
「最近なんだか調子が出ない」と思ったら、まずは治療の選択肢を知っておくことが大切です。
治療の選択肢①:根本から補う「ホルモン補充療法(ART)」
減ってしまったテストステロンを直接補う治療法です。原因に直接アプローチするため、効果を実感しやすいのが特徴です。
- 治療方法:1〜3週間に1回の「注射(筋肉注射)」または「塗り薬(クリーム・ジェル)」
- 期待できる効果:活力や集中力の回復、疲労感の軽減、性機能の改善など
💡 気をつけるポイント
前立腺がんや前立腺肥大症がある方は受けられない場合があるため、事前にPSA検査(前立腺の血液検査)を行います。また、一時的に精子を作る機能が低下することがあるため、子作りを希望されている方は注意が必要です。
治療の選択肢②:体質から整える「漢方治療」
「ホルモン治療に少し抵抗がある」「じっくり体質を改善したい」「症状が複数あって絞れない」という方には、漢方薬による治療も人気があります。
東洋医学では、男性更年期の症状を加齢によるエネルギー不足(腎虚:じんきょ)や、気のめぐりの滞りと考えます。
よく処方される主な漢方薬
- 八味地黄丸(はちみじおうがん):加齢による体力の低下、冷え、夜間頻尿、下半身の弱りなどに。
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):元気がでない、疲れやすい、胃腸が弱っている方に。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):イライラ、精神的な不安、不眠などのストレス症状に。
漢方治療は西洋薬に比べて副作用のリスクが比較的少なく、マイルドに体全体のバランスを整えていくのが魅力です。症状や体質(証)に合わせて処方してもらえるため、保険適用で治療を受けることも可能です。
まとめ:自分に合った治療法で元気を取り戻そう!
男性更年期障害は、決して気持ちの持ちようや我慢の問題ではありません。ホルモンバランスの変化という、誰にでも起こりうる体の仕組みです。
- 即効性やはっきりとした効果を求めたい方は「ホルモン治療」
- 体質改善からじっくりアプローチしたい方は「漢方治療」
まずは泌尿器科やメンズヘルス外来(男性更年期外来)を受診し、血液検査などで自分の状態を確かめてみることから始めてみませんか?自分に合った治療法を見つけて、元気な毎日を取り戻しましょう!
