啓明腎泌尿器科・皮膚科

泌尿器科

泌尿器科での診療とは?

はじめに泌尿器科のご病気と症状は恥ずかしいと思われる方が多く、受診がためらわれることが多いと思われます。
しかし、ちょっとした尿のトラブルの影には腎がん、膀胱がん、男性では特有の前立腺がんといった生命をおびやかす病気があったり、女性では頻尿や尿漏れにより、常にトイレを探したり、安心のため尿取りパッドをつけていなければ生活に支障が出てしまうということもあります。
当院では、そんな相談しづらい泌尿器科の悩みを患者様一人ひとりに誠実に向き合い、その気持ちに寄り添う姿勢を基本方針とし診療を行います。

なお、当院では北海道初導入のFotona社レーザー(インティマレーザー)を用いた日帰り尿もれレーザー治療など、新しい治療を積極的に取り入れており、幅広い治療選択肢のご提案ができることが特徴です。

インティマレーザー

泌尿器科の主な症状と病気

尿がでにくい、途中で途切れる
夜中に何度もトイレに起きる
トイレが近い、我慢するのが大変
尿が漏れる
尿が出にくい、残尿感がある
尿に血が混じる、尿に蛋白が混じる
尿が出ると痛みを感じる 

泌尿器科の症状と病気の種類

排尿障害

前立腺肥大症 過活動膀胱 ●腹圧性尿失禁
切迫性尿失禁 ●神経因性膀胱

悪性疾患

前立腺癌 尿路上皮癌(膀胱癌・尿管癌・腎盂癌)
腎臓癌 ●精巣腫瘍

尿路感染症

膀胱炎 尿道炎 腎盂腎炎
前立腺炎 ●精巣上体炎

尿路結石症

尿管結石 腎結石 膀胱結石  

その他

夜尿症 ED(勃起障害) 包茎など  

男性の泌尿器科

女性の泌尿器科

小児の泌尿器科

泌尿器科自費診療

泌尿器科のがん(癌)

原因:腎癌、膀胱癌、腎盂癌、尿管癌、尿路上皮癌、前立腺癌、精巣腫瘍

泌尿器悪性腫瘍(泌尿器科がん)は前立腺がん(PSA>4.0ng/dL)、腎がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、精巣腫瘍など多岐にわたります。いずれのがんも早期に診断し治療を行う事が大切です。 市のがん検診、特定健診(とくとく健診)、人間ドック、会社の健康診断結果で心配な結果が出た場合や他院にて検査・治療中の方で治療方針についてお悩みの場合も気軽にご相談下さい。 これまで泌尿器科専門医として泌尿器悪性腫瘍の診断、治療に数多く関わって参りました。当院でがんの診断をさせていただきましたら、高度な手術が必要な場合は連携医療機関へご紹介いたします。がん治療後の経過観察やフォローアップについては引き続き当院にて行う事も可能ですのでご相談下さい。

血尿、健診での尿潜血で引っかかった

原因:泌尿器科のがん(腎癌、膀胱癌、前立腺癌)、尿管結石、尿路感染症

泌尿器悪性腫瘍、尿路感染症、尿路結石症など様々な疾患が血尿の原因となります。 とくに膀胱がんは見逃してはならない疾患です。無症候性血尿(血尿以外に症状が無い血尿)はがんの可能性があります。 血尿を認めた際にはすぐに受診していただくことをおすすめいたします。 健康診断において尿検査の尿潜血が陽性(+)で診断された方も遠慮なくご相談下さい。
当院では血尿に対して超音波検査、膀胱尿道内視鏡カメラ検査、尿細胞診検査をご提示しております。

腎機能が悪い、尿たんぱくが引っかかった、採血でクレアチニンが引っかかる

原因:腎臓病、急性腎不全、慢性腎不全、腎癌、水腎症

腎機能障害(クレアチニンが高値)は泌尿器がんなどの悪性腫瘍、腎不全、腎臓病の可能性があります。採血で腎機能が悪いと指摘された際にはすぐに受診していただくことをおすすめいたします。
当院では腎機能が悪いと指摘された方には腎臓病のスクリーニング採血、超音波検査、MRI検査などをご提示しております。
また現在内服しているお薬が腎臓にとって負担になっているケースもございます。お薬手帳をご持参いただければ調べることが可能です。 腎機能が悪いことを放置しておくと透析治療になることもありますので泌尿器科での検査をおすすめいたします。

尿路結石症

原因:腎結石、尿管結石、尿道結石、膀胱結石

尿路結石症は泌尿器科疾患で最も頻度が高い疾患です。中でも尿管結石は急な激しい痛みで発症します。造影剤を用いたレントゲンや超音波などで診断し自然に排石が期待できない場合には治療を必要とする場合もあります。また予防についても力を入れていまので痛みがなくても再発を繰り返し悩まれている方もご相談ください。

性感染症(STI: Sexual Transmitted Infection)

原因:クラミジア、淋菌性尿道炎、梅毒、HIV、
コンジローム、性器ヘルペス、カンジダ、膣トリコモナス症

性行為で感染する感染症(性病)です。最近ではクラミジア、淋菌感染症以外に梅毒が流行しています。ほかにもHIV感染症(エイズ)など重篤な感染症もあります。 他の感染症と同じように菌の耐性化(耐性菌)が問題となっています。当院では性感染症も適切に治療を行ってまいります。 各種性病検査と抗生物質での治療が可能ですので、おひとりで悩まずに気軽にご相談ください。 また、男性、女性問わず陰部のできもの(尖圭コンジローム)に対する治療として、保険診療では液体窒素、電気メスによる日帰りでの切除術が可能です。 またレーザーによるコンジローム蒸散術については術後の陰部がきれいな仕上がりとなるのですが、自費診療となります。
レーザー治療はこちらから

陰部のしこり、赤い発疹、鼠径リンパ節の腫れ

原因:梅毒

梅毒トレポネーマという細菌に感染することで発症します。 皮膚や粘膜から体内に侵入し数時間でリンパ節に達し、そこから血液を巡って全身に広がっていきます。そのため、時間の経過と共に症状が全身に現れるようになります。
初期は赤い発疹(バラ疹)ができ、徐々に感染が進行していくと、梅毒トレポネーマに全身の臓器や神経が侵され、神経障害や脳梗塞、心不全など命に関わるような状態になることもあります。江戸時代の代表的な性感染症として知られており、不治の病として恐れられていた疾患で、梅毒は年々増加傾向にあります。 梅毒は抗生物質で治療することが可能です。
当院では内服、または注射での治療が可能です。ただし数カ月単位の治療期間を要することが多く、治療後も定期的な受診が必要となります。性行為後に赤い発疹や陰部のしこり、太ももの付け根のリンパ節の腫れなどがあれば、早めの病院受診をおすすめいたします。

脊髄や脳、腰の持病や糖尿病がある方で尿を出しづらい

原因:神経因性膀胱

神経障害が原因で排尿障害(尿の回数が多い、尿が出づらいなど)をきたす疾患です。 パーキンソン病などの神経疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害、骨盤内手術後、糖尿病などが主な原因となり、内服や尿道カテーテル、自己導尿などで治療します。 当院では自己導尿や尿道カテーテルにも対応しております。 他の病院様やご施設などで、すでに尿道カテーテル交換を行っている方のうち交換が難しくなっている場合などにも対応しております。
介護をしているご家族様、各種医療関係者様、福祉関係者様の方々も気軽に当院にまでお問い合わせください。