啓明腎泌尿器科・皮膚科

小児泌尿器科

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症状から病気を知る

子供

おちんちんがかゆい、赤く腫れて痛い

原因:亀頭包皮炎、いんきんたむし(白癬)

おちんちんの包皮の内側に細菌が感染して赤く腫れたり、白い膿が出て痛がる症状を包皮炎といいます。
抗生物質の内服や塗り薬で治療します。1週間で改善を認めることがほとんどです。

包茎がむけない

原因:真性包茎、仮性包茎、カントン包茎

生まれてきた赤ちゃんのおちんちんは、亀頭部全体が包皮に覆われていて包茎の状態になっていることが普通です。
小さい頃に包茎でも、12歳から15歳くらいまでには包皮が完全に剥けるようになります。ただし、包皮の先が極端に狭く成長とともに広がっていかないような場合は、包茎の手術を行うこともあります。治療としては、包皮の先が狭くまったく亀頭が見えない場合は、ステロイド軟膏を塗布することで皮膚が伸びてだんだん剥けるようになります。1ヶ月くらいで包茎は改善してきます。無理に剥くと、元に戻らなくなり陥頓(かんとん)包茎となり腫れあがって痛くなったり、傷が付いて炎症を起こすと硬く癒着してしまう原因になりますので注意が必要です。15歳以上の方は当院で包茎手術を施行しております。

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ちんちんのカスが多い 

原因:恥垢

これは恥垢とよばれ、包皮と亀頭の間に分泌物がたまったものです。臨床的に大きな問題となることはないのですが、赤みやかゆみを伴う場合、亀頭包皮炎となっている可能性があります。

おねしょが治らなくて心配

原因:夜尿症

5歳を過ぎても週に2-3回以上の頻度で、少なくとも3ヶ月以上連続して夜間睡眠中の尿失禁(おもらし)を認めるものを夜尿症と言います。夜尿症のお子さんが医療機関を受診するのは、ほとんどが小学校入学後ですが、7歳児の夜尿症のお子さんは10%程度とされ、その後年間約15%ずつ自然治癒していき、成人に至るまでにほぼ全例が治癒すると考えられています。

成人に至るまでにほぼ全例が治癒すると考えられています。
治療は生活指導となるのですが、ポイントをお伝えします。

① おしっこで夜起こすことを強要しないこと
② 夕方以降からの飲水を控えること
③ 膀胱容量の拡大、尿を十分に溜められるように排尿抑制訓練を行います。
また欠席がいじめのきっかけにならないよう、学校行事にはできるだけ参加させるようにします。
生活指導で改善がなければ薬物療法やアラーム療法を検討します。
本人だけではなく、保護者の協力も大変重要になりますし、積極的に治療に取り組む気持ちも大切です。

睾丸が見当たらない

原因:停留精巣、移動精巣

精巣が陰嚢 (いんのう)の中に降りてこられず、鼠径部(そけいぶ)や腹腔内(ふくくうない)に留まっている状態です。
精巣は元来、陰嚢内で発生するのではなく、胎児期にお腹(腎臓のある付近)の中で発生し、ここから鼠径管(そけいかん)というトンネルを通って陰嚢内に降りてきます。この精巣の下降が不完全な場合に生じるのが停留精巣という病気です。
将来不妊の原因となることが多いので手術の適応となります。

睾丸が腫れている

原因:精巣上体炎、精巣静脈瘤、精巣捻転、精巣垂捻転、精巣がん、陰嚢水腫

人体急所の睾丸の腫れやできもの、痛みがある方は放置するのはかなり危険です。
感染症による精巣上体炎が頻度として一番多いです。これは内服での抗菌薬治療が可能です。
ときに精巣捻転症という突然精巣がねじれてしまう病気があり、放置しておくと精巣が壊死してしまうため、緊急手術の適応となります。
また、睾丸のはれは精巣がんの可能性もあり、速やかな手術が必要です。
陰嚢の腫れはなんともないと自己判断せず、速やかに病院受診をすることをおすすめいたします。