おしりの痛みの原因は?

「お尻の奥や骨盤周りがじんじん痛む…」

「坐骨神経痛と言われたけれど、湿布を貼っても全然よくならない」

そんな改善しない骨盤周りの痛みや違和感、もしかしたら「骨盤周りの筋膜性疼痛症候群(MPS)」かもしれません。

今回は、骨盤まわりに起こるMPSの原因や症状、今日からできるセルフケアについて分かりやすく解説します!

骨盤周りの「筋膜性疼痛症候群(MPS)」とは?

骨盤は体の中心に位置し、たくさんの大きな筋肉や頑丈な筋膜(筋肉を包む膜)が集まっている場所です。

姿勢の乱れや負荷によって、これらの筋肉や筋膜に硬いコリ(しこり=トリガーポイント)ができると、骨盤周りだけでなく、太ももや足先まで響くような強い痛みを引き起こします。

あなたは大丈夫?症状チェックリスト

  • お尻の奥や股関節を押すと、飛び上がるほど痛い場所がある
  • 太ももの裏や足先までしびれや痛みが響く(坐骨神経痛に似た症状)
  • 座りっぱなし、または立ち上がるときに痛みが増す
  • レントゲンやMRIでは「骨や神経に異常なし」と言われた

なぜ骨盤周りにMPSが起きるの?

骨盤周りの筋肉は、日常生活のちょっとした癖や姿勢の影響を真っ先に受けます。

原因具体的な例
長時間の座り姿勢デスクワークやドライブで、お尻の筋肉(梨状筋など)がずっと圧迫される
姿勢の偏り足を組む、片足に体重をかけて立つ、猫背・反り腰
骨盤の歪み・筋力低下運動不足や加齢により、骨盤を支えるインナーマッスルが弱る
冷え・血行不良骨盤内の血流が滞り、筋肉が固まる

特に、お尻の奥にある「梨状筋(りじょうきん)」や、腰とおもて側の股関節をつなぐ「大腰筋(だいようきん)」にトリガーポイントができると、脚全体に強い痛みやしびれが出やすくなります。

自分でできる!骨盤MPSの予防とセルフケア

お尻や股関節周りの筋肉をしっかりほぐし、血行をよくすることが大切です。

1. お尻のストレッチ(臀筋ストレッチ)

  1. 椅子に浅く座り、右足のくるぶしを左膝の上に乗せます(あぐらをかくような姿勢)。
  2. 背筋を伸ばしたまま、骨盤から折り曲げるイメージでゆっくり上半身を前に倒します。
  3. お尻の奥が心地よく伸びるところで20〜30秒キープ。反対側も同様に行います。

2. テニスボールでお尻ほぐし

お尻の「押すと痛気持ちいい場所」にテニスボールを当て、床や壁との間に挟んでゆっくり体重をかけます。

  • ※強く押しすぎたり、1箇所に何分も乗り続けたりしないよう(1箇所30秒程度)注意してください。

3. 骨盤周りを温める

お風呂で湯船に浸かるのはもちろん、腰やお尻の下にカイロやホットパックを当てて温めるのも効果的です。

改善しないときは医療機関へ

セルフケアを行っても痛みが引かない場合や、歩行が困難なほど痛む場合は、整形外科やペインクリニックを受診しましょう。

病院では、超音波(エコー)を見ながらお尻や股関節の奥にある筋膜に生理食塩水を注射してほぐす「ハイドロリリース(筋膜リリース注射)」など、専門的な治療を受けることができます。

まとめ:骨盤からのSOSを見逃さないで!

骨盤周りの痛みは「骨の異常」と思われがちですが、実は「筋肉と筋膜のSOS」であるケースがとても多いです。

「ただの腰痛だから」「年齢のせいだから」と諦めず、まずはストレッチやお風呂で温めることから骨盤をケアしてあげましょう!