こんにちは。 「病院で検査をしても『異常なし』と言われるのに、なぜか膀胱のあたりがツーンと痛む…」 「会陰部(えいんぶ)やデリケートゾーンがヒリヒリ、ジンジンして座るのもツラい…」
そんな誰にも言えない痛みに、一人で悩んでいませんか?
泌尿器科や婦人科をめぐっても「膀胱炎の菌はいない」「気のせいでは?」と言われてしまうと、本当にショックですよね。しかし、その痛みは気のせいなどではありません。
実は、女性の膀胱や会陰部の痛みは、女性ホルモン(エストロゲン)の減少が原因で引き起こされている可能性があるのです。
なぜホルモンが減ると「膀胱や会陰」が痛むの?
「ホルモンと膀胱に何の関係があるの?」と思うかもしれませんが、実は大ありです。
女性の尿道、膀胱、そして膣や会陰部の組織は、エストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンの影響を強く受けています。このエストロゲンには、粘膜をみずみずしく、ふっくらと保つ重要な役割があります。
しかし、加齢やストレス、出産、あるいはピルの服用などによってエストロゲンが減少すると、以下のような変化が起こります。
- 粘膜が薄く、硬くなる: 膀胱や膣の壁が薄くなり、クッション性が失われます。
- 血流の低下: 組織への血流が悪くなり、神経が過敏になります。
- 乾燥と摩擦: 潤いがなくなるため、下着の擦れや排尿時の刺激だけで激しい痛みを感じるようになります。
このように、菌がいなくても「粘膜の萎縮と炎症」によって、膀胱炎のような痛みや、会陰部の慢性的な痛みが生まれてしまうのです。
注目される「GSM(閉経関連尿路生殖症候群)」
最近の医学界では、こうしたホルモン減少に伴うデリケートゾーンや尿路の不快症状をまとめて、「GSM(Genitourinary Syndrome of Menopause/閉経関連尿路生殖症候群)」と呼ぶようになりました。
「閉経関連」とついていますが、現代ではストレスや過度なダイエット、授乳などによるホルモンバランスの乱れから、20代〜30代の若い女性にも似たような症状が現れることがあります。
【よくあるGSMの症状】
- 頻尿、残尿感、排尿時の痛み(でも菌は出ない)
- デリケートゾーン、会陰部の乾燥・痒み・ジンジンする痛み
- 下着が擦れると痛い、座ると違和感がある
- 性交時の痛み
痛みを我慢しないためにできること
もし「私の症状かも…」と思ったら、一人で抱え込まずに以下のケアや医療機関への相談を検討してみてください。
- 専門の医療機関を受診する 「ウロギネコロジー(女性泌尿器科)」や、GSM・更年期外来に力を入れている婦人科を受診することをおすすめします。不足しているエストロゲンを補う「局所用のエストロゲンクリーム(膣用)」や漢方薬などで、劇的に症状が改善するケースが多々あります。
- デリケートゾーンの保湿・低刺激ケア ゴシゴシ洗うのは絶対にNGです。お湯だけで洗うか、専用の弱酸性ソープを使い、お風呂上がりにはデリケートゾーン用のオイルやジェルでしっかり保湿をしましょう。
- 下着の素材を見直す ナイロンなどの合成繊維は避け、摩擦の少ないオーガニックコットンやシルクなどの優しい素材を選んで、物理的な刺激を減らします。
最後に
膀胱や会陰部の痛みは、場所が場所だけに相談しづらく、「私のメンタルが弱いのかな」と自分を責めてしまいがちです。
でも、それはあなたの心が弱いからではなく、身体(ホルモン)が「ケアしてほしい」とサインを出しているから。
正しい原因を知り、適切なケアを行えば、その痛みは和らげていくことができます。まずは専門医に相談することから、一歩を踏み出してみませんか?
