健康診断や人間ドックで「尿潜血陽性(要精密検査)」の結果が出ると、「何か大きな病気かも…」と不安になりますよね。
しかし、パニックになる必要はありません。尿潜血が陽性になる理由は、一時的なものから治療が必要なものまで様々です。
今回は、尿潜血陽性が出る原因と、なぜ放置せずに泌尿器科を受診すべきなのかをお伝えします。
そもそも「尿潜血陽性」とは?
尿潜血とは、尿の中に目に見えないレベルの微量な血液(赤血球)が混じっている状態のことです。
目で見ても普通の尿の色(黄色)に見えることが多いため、健康診断の尿検査で初めて指摘されて驚く方がほとんどです。
尿潜血陽性になる主な原因
「血尿」と聞くとがんなどの怖い病気をイメージしがちですが、実際には良性の原因もたくさんあります。
1. 一時的なもの(心配ないことが多い)
- 激しい運動の後
- 長時間の歩行や立ち仕事
- 風邪や体調不良
- 女性の場合、生理(月経)の前後
2. 治療が必要な病気
- 尿路結石: 尿管や膀胱に石ができ、粘膜を傷つけて出血します。
- 尿路感染症: 膀胱炎や腎盂腎炎など。女性に多く、排尿時の痛みや残尿感を伴うことがあります。
- 腫瘍(がん): 膀胱がん、腎がん、前立腺がんなど。特に「痛みのない血尿」は注意が必要です。
- 腎臓の病気: 腎炎など、腎臓のフィルター機能が低下しているケース。
なぜ「泌尿器科」を受診すべきなのか?
「体調は悪くないし、痛みのないから大丈夫」と放置するのが一番危険です。実は、痛みのない尿潜血ほど、重大な病気が隠れている可能性があります。
内科ではなく「泌尿器科」へ行くメリット
尿を作る「腎臓」から、尿の通り道である「尿管」「膀胱」、そして「尿道」まで、尿に関するすべての器官を専門的に診るのが泌尿器科です。
泌尿器科では、以下のような詳しい検査を行い、原因をピンポイントで特定できます。
| 検査内容 | 目的 |
| 顕微鏡での尿検査 | 本当に赤血球があるか、細胞に異常がないかを確認 |
| 超音波(エコー)検査 | 腎臓や膀胱に結石や腫瘍がないかを画像でチェック |
| 血液検査 | 腎臓の機能や、前立腺の腫瘍マーカー(PSA)を測定 |
基本的には痛みを伴わない検査から始めますので、怖がる必要はありません。
まとめ:検査結果の紙を持って、まずは受診を
尿潜血陽性が出たからといって、必ずしも重大な病気があるわけではありません。しかし、「何もないこと」を確認するためにも、専門医による精密検査は不可欠です。
特に40代以降の方や、喫煙歴がある方は、早期発見が非常に重要になります。
受診の際のアドバイス
健康診断の結果用紙を必ず持参してください。また、受診の直前に排尿してしまうとすぐ検査ができないことがあるため、少し尿を溜めた状態で来院することをおすすめします。
自分の体のサインを無視せず、ぜひお近くの泌尿器科へ足を運んでみてくださいね。
